第57章

カリーナは、アリシアがどうやってドレスを自分の体に合うよう直すつもりなのか、純粋に気になっていた。

礼服というのは、仕立て屋に持ち込んで腕のいい職人に頼んだところで、そうそう一日で終わるものじゃない。しかも彼女たちは寮生活の身で、いちいち外へ運ばせるのも面倒だ。寮付きの女中たちにしても、そこまでの技術は期待できないし、仮に頼んだとしても、怖くて針を入れられないだろう。

もちろん、アリシアは魔法で片づけるつもりだった。

彼女が二百年を生きた世界では、魔法はほとんど万能に近いところまで発達していた。洗濯や炊事、掃除といった些細なことから、空を越え星々の海へ至ることまで。寿命すら、いずれはど...

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